

暑い夏がやってきた。
淀屋橋。中ノ島を渡って御堂筋から北方を望む。大阪の中心地である。
北区西天満の事務所に勤務していた際にはよく来た道、いや毎日の通勤によく通った道である。
細かいビルのスクラップアンドビルドを捨象すれば、高度成長期以降、この壮言な風景のあらましは、およそ変わっていないのではないかと思われる。
ただ、それを見るものの内心がかわった。それに引きづられて風景もかわった。
空に向かって力強く築き上げられたコンクリートの塔も、現代においてはいささかの虚勢にすら見えて少し物悲しい。
さて、炎天下のこの道を通って、7月5日、大阪弁護士会で開催された成年後見制度に関するシンポジウムに参加した。内容のうち、司法書士、弁護士、社会福祉士という職業成年後見を担う三団体に対し大阪弁護士会が実施したアンケートの結果報告がなされ、興味深いものであった。


ところで、新築された大阪弁護士会の会館ビルの門を初めてくぐった。立派ではあるが、時代にそぐわない権威的で冷たいビル(主観)で、大阪弁護士会というものをよく表象している一面もなきにしもあらずだと感じた。
悪口はこの辺にしよう。
少しさかのぼって、6月5日には、今般始めて大阪で開催された、司法書士会の、社団法人成年後見センター・リーガルサポートの通常総会にも参加した。通年は東京の日本司法書士会連合会の立派な会館ホールで催されているが、今後は持ち回りでということになっているらしい。
会場は新大阪のチサンホテルであった。非常に暑くて狭苦しくはあったが、成年後見という地道で謙抑的な業務を担う団体の会議の会場として、それなりに身の丈にあったものではなかろうか。
それにしてもリーガルサポートは年々組織が充実しているように思う。会員数は4300名を超え、成年後見を担う単一組織としては世界に例を見ないものになってきた。その法的組織基盤、研修体制、人的な充実、あらゆる面で現状他の団体の追随を許さないものに育ってきていると思われる。私もその一員としてはずかしくない活動をしよう。それに適う事務所体制を準備し、近い将来には相当数の後見事務を円滑にこなせるようにしたい。
ところで成年後見制度は、超高齢社会と人口構造、この国の財政基盤を考えるとき、はからずも民間の職業団体に、その活躍を期待せざるを得ない局面が迫ってくる。
以上司法書士会、弁護士会の催しに参加して思うことは、犬も食わないようなちんけな職域論争など置いておいて、様々な団体が正々堂々と健全な競争をし、時に健全に協力しあって、この領域を確たるシステムとして育んでいくことだと思う。
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