2008年も半ばを向かえ、特にここ数ヶ月、苦しいニュースが飛び込んでくる。
物価高、鉄鋼高、ゴールドマンザックスに係る原油価格予想。
住宅・マンションの販売不振に自動車登録台数の連続減少など、まさに内需の落日か。
八方、いや十方ふさがりのように見える国内経済なのであるが、少し前にどこかのシンクタンクの人間が、識者の問いに対して答えていた(記憶が正確ではないが)。
識者曰く。
「日本は人口減少、内需縮小、エネルギー問題、途上国の団塊的成長、食料、財政、、、いろんな状況勘案するに、もう未来はないんじゃないでしょうかね。方法がないように思うんですが。やっていけないんじゃないでしょうか。」
シンクタンクA曰く。
「こういった状況において、やっていける方法を考えられた国がやっていける国なのでしょう。考えられなかった国はやっていけない国なんでしょう。それだけです。」
やっていける国。
きっと識者は、時代が異なれば、敗戦後の日本に同じ質問をぶつけたに違いない。この状況でどうやってやっていくんだと。あの頃と今、やっていけると答える人間の数はどちらが多いだろう。今という岸壁に立ってある経済学者や社会学者に言わせれば、戦勝先進国の溢れる市場の中に日本だけ地獄から這い上がるという「来た道」のほうが実は環境はよかったのだ、ということになるのか。しかし本当にそうだろうか。難しいことはわからないけれども、意識さえ変更すれば、今スタートのほうが環境はいくらか(ずいぶん)よいと思われるのだが。
やっていける国。やっていける組織。やっていける人。
「現在妙案があるかと言えばもちろんありませんが、それでも考え続けるしかないんです」
シンクタンクAはそう続けていた。
この人はとても頭のいい人だ。
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