皆さんの家には書斎がありますか。この日本では、書斎を持つ人はそんなにいないと思われる。これは世間の常識です。私自身も、今はもちろん、将来において自宅に書斎を持つことはできないと思います。
だから、巷では、それなりの雑誌などで、よく書斎の特集が組まれます。憧れるがなかなか実現できない物の購入や生活スタイルなどを特集すること、それが雑誌のひとつの様式でもある。
書斎。現代日本語の語感においては、書のイメージが強く、専ら書を読むところのように捉えられるが、英語でスタディ、つまり学習するところ、というような意味である。欧州貴族の邸宅から生まれたらしい。
話は変わる。
男の成長には孤独が必要だ。他人との協調や関わりからもたくさんのことを学ばなければならないけれども、その多くは、むしろ繰り返す日常や人間性の疲弊であって、孤独こそ、さらに言えば孤独によってのみ男は成長できるのだと思う。孤独によってのみ、知識や教養を蓄え、考えに考え抜き、日常行動の必要不必要を選択し、勇気を磨き、また物事の決心をすることができるのです。およそ文化や科学の発展は、個々の人間の孤独から生み出されたものであり、決して人々の馴れ合いから生み出されることがない。
書斎は男に孤独を与える道具です。だから、意識するとせざるとに関わらず、憧れの対象になるのでしょう。
ところで、これからも自宅に書斎を持てそうにない私も、はからずして事務所という書斎を手に入れました。今、その有難さに気付き、この仕事を好きでいられる大きな理由となっています。
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