貴船旅行。
この週末,妻と,私の家族とともに旅行に行ってきました。京都の貴船です。貴船といえば川床料理が有名ですが,前回行った際にはあいにくの雨で,屋内での食事となったので,今回はぜひ川床で食事を,ということで,満を持して行って来ました。 数日前から念じていた甲斐あって,一泊二日の旅行期間中は見事な晴天。よって今回は問題なく川床で食事をして帰ってきました。
前回行ったとときは,「ひろや」という料亭を利用したんですが,今回は「ふじや」という料亭旅館。何でも貴船で一番古くから川床料理の営業をしているらしく,歴史は江戸時代にさかのぼるんだとか。
この点,すなわち,貴船で一番古くから営業をしているという歴史の部分を感じたくて,今回はこの旅館を選んだのです。また,貴船は京都市内よりも10度以上温度が低いらしく,川上の清流と木陰で涼を取ることができるのが楽しみでもありました。
ただ,今回旅行を終えて,どうなんでしょう,微妙な感想を持ちました。そうです,目的としていたものが得られたにもかかわらず,何かこうしっくりこないのです。
初めに,旅館が古い歴史と伝統を受け継いでいるというそのことについて。この点がもたらすものを不規則に挙げるとすれば,まず,旅館の建物自体がとても古くさすがに美しいとは言い難い。もちろん改築増築修繕等により,適宜手直し等をしているのでしょうが,やはり古さはいなめない。トイレ風呂洗面所等水回りの設備が古い。アメニティが全く存在しない。テレビ等電気製品がこれまた度が過ぎて古い。 そして何より,トイレが汲み取り式水洗で,臭気が凄い。部屋までうっすらと漂ってくる。まあこれは下水道の不備であって,全ての原因を旅館に帰すことができないわけですが。
次に,貴船の旅館は陽光が遮られ,清流も手伝い気温がとても低いというそのことについて。この点とても気持ちがよいだろうと思っていたのですが,寒いんです。ちょっと気温が低すぎて,暑さにリズムを作った夏の体には,とても応えます。体が冷えてしまうんですね。 それから,旅館の薄暗い照明,木々に陽光が遮られた眺望は,二日もいると気分の落ち着きを越えて落ち込んでくるようにさえ感じます。真っ赤な太陽と焼き付く日射しが恋しくなって来るわけです。
さて,以上のとおり私が持つ感情は,きっと絶対的なものではないと思いますよ。訪れる人の年齢や性別,生活状態,抱えている問題,胸に秘める希望,人生の価値観等々,訪れる人が持つ様々な属性に応じて,受け止め方はきっと異なるんでしょう。
もう一つ付け加えるならば,「ふじや」さんは,長きに渡り貴船の地で営業を続け,数多い料理旅館の競争の中で生き残ってきたのですから,それ相応の魅力を持っていることは間違いないだろうと思います。少なくとも業務妨害の故意はありません!?
ただ,まだまだこれから人生を頑張るぞ,明るく元気にいくぞ,という風に「前のめり」になっている私には,今回の貴船は,いささか時期を逸した訪問だったのかもしれません。 まだまだ人生のわびさびを感じるには修行が足りないんでしょう。
皆さんも一度貴船に行ってみてください。料理は美味しいですよ。川魚とか,お米とか。
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